「このままで大丈夫かな」
と思ったときに。

どうしたらいいかわからないままで、
いてもいい。
決断を急がずに
考えるための場所です。

Recovery Process

不登校の7段階とサポートのあり方

回復には順序があります。ここでは、お子様が今どの段階にいるのかを理解し、焦らず適切なアプローチを行うことを大切にしています。ご家庭でも以下の段階を意識することで、親子ともに心の負担を軽減できます。

Stage 1: 前兆期

「行きたくない」サインが出始める

朝起きられない、腹痛や頭痛などの身体症状、行き渋りが見られる時期です。

  • OK: 体調不良を認め、無理させず休ませる。話を聴く。
  • NG: 「怠けだ」と叱る、無理やり行かせる。
  • OK: 学校へ欠席の連絡を入れ、家を安心できる場所にする。
  • NG: 理由をしつこく問いただす。

Stage 2: 開始期

完全な不登校が始まる

泣き叫ぶ、部屋に閉じこもるなど、感情が爆発したり拒絶反応が強くなります。

Stage 3: 混乱・どん底期

罪悪感と葛藤のピーク

昼夜逆転、ゲームへの没頭、家族への暴言や暴力が見られることも。本人が一番苦しい時期です。

  • OK: 共感を示す。親御さんも第三者に相談し、孤立しない。
  • NG: ゲームやスマホを取り上げる、将来の不安を煽る。
  • OK: 好きなことを十分させる。簡単な家事などを頼んで役割を作る。
  • NG: 「元気そうなら学校へ行けば?」と急かす。

Stage 4: 回復・安定期

エネルギーが溜まり始める

表情が和らぎ、家族との会話が増えます。「暇だ」と言い出すのは回復のサインです。

Stage 5: 活動・模索期

外の世界へ関心が向く

勉強や進路を気にし始めます。外出が増えたり、新しいことを始めたくなります。

  • OK: パンフレットをさりげなく置く。フリースクール見学を提案する。
  • NG: 親が先回りしてレールを敷く、過度な期待を寄せる。
  • OK: スモールステップを認める。行けなかった日も責めず受け止める。
  • NG: 焦らせる、休んだ理由を追及する。

Stage 6: 準備・リハビリ期

具体的な一歩を踏み出す

週1回の登校、別室登校、学習センターへの通所など、少しずつ社会との接点を持ちます。

Stage 7: 再登校・自立期

新しい自分での再出発

自分のペースで通学を再開したり、通信制高校や高卒認定など、自分に合った進路を選び歩み始めます。

  • OK: 自律を見守る。困ったときに相談できるサポーターに徹する。
  • NG: 安心のあまり過干渉に戻る。